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オキナワサイクルダイアリーズ
この文章は、2005年3月13日の夜に起きた出来事を記した手記である。
その時の想いを嘘偽りなくここに書く。

この文章は、「オクナワサイクルダイアリーズBlog」からの引用である。

<ブログより転載>

---前編
沖縄初の野宿。今日は那覇市から名護市まで自転車を走らせた。
その距離およそ75km。

国道58号線は、沖縄本島の西沿岸沿いの道で、海風は常に吹き荒れていた。

PM5:00。
僕らは強い向かい風の中、自転車を走らせ名護市に到着した。
これから泊まる場所を探すべく、ゆっくりと市内を回った。
まずは腹ごしらえをしようと、ヨレヨレのガイドブックを片手に、
「新山そば」というお店へと向かう。
新山そばは、沖縄そばにしては珍しい、平べったいめんが特徴的なそば屋で、
非常にリーズナブルな割に、味もいいことで評判の店だ。

腹ごしらえもして、ようやく今夜の寝床を探しに再び自転車にまたがった僕らは、
重いペダルを漕いで名護の街中へと向かった。
そう、ここまでは良かった。それがまさか、こんな事になるなんて、
誰が予想しただろうか。


PM7:00。
なんとか寝床を見つけた。
名護市役所と隣接する公園に、まるでドラマのワンシーンに出てくるような
すべり台の下に荷物を降ろした。



78d8088b.jpg








「君たち何やってるの?」
僕らが荷物を置いた瞬間、警備員に見つかり、すぐに追い出されてしまった。
名護市の気温は、観測史上2番目の寒さ、11℃を示していた。


PM7:30。
寒さと戦いながら、暗い名護の街を次の宿を探すべく、自転車を漕いでいたが、
屋根がない。
後に僕らはその時の事情を知ることとなるが、その日の夜は気温10℃、
風速13mという沖縄では珍しいほどの寒波が、僕らに襲い掛かってきて
いたのだ。共に旅をしていたKが、風邪に消え入りそうな声でつぶやいた。

「帰りたい…。」


PM8:00
肉体的にも、精神的にも限界が近づいていた僕らは、名護中央公園のそばにある、
トイレの脇のベンチに腰掛けた。
灯りは横にある自動販売機の光のみ。ベンチを囲むように壁があるので、
いくらか風は防げるものの、それでも寒い。
横に腰掛けるKは、僕が今まで見たことのないほどに、憔悴し、へこんでいた。

「もう動けない。」
そう判断した僕らは、屋外のベンチに寝袋を引く準備をし始めた。
公園のそばには小学校があるので、小学生が登校する時間より前に、
ここを立ち去ろうということで話がまとまった。
淡い光を放つ自動販売機で、缶コーヒーを2本買い、ベンチに座って
煙草に火をつける。

沖縄の夜を甘く見ていた僕らに、厳しい現実が降りかかった。
ネガティブなことばかり頭の中を駆け巡るが、何とか元気を出そうと
前向きに考えることにした。
幸いここは、電気もあるし、トイレには水道もある。とりあえず今日は
もう寝て、明日から頑張ろう。

そう言いながら、煙草を消して、寝る準備を始めた。
寝る前に歯をみがく、とKがトイレへと向かう姿を横目に僕は、
こんな体験ができるなんてめったにないな、と無理やり良い方向に思考を
向けて、現実から逃れるように、寝袋にくるまった。

すると、トイレから帰ってきたKの足音が、僕の前で止まった。
寝袋から顔を出し彼に目をむけたが、光のせいか、彼の表情はわからない。
右手に歯ブラシを握り締めたまま、彼は僕に突然つぶやいた。


「良い場所を見つけた。」
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この記事に対するコメント
ノンフィクションドラマは最高ですね。おもしろい!!
【2005/07/05 12:57】 URL | サード #- [ 編集]

まぁ当時は笑えなかったんですが、
今となっても笑えません。
【2005/07/07 00:13】 URL | ogichang #JalddpaA [ 編集]


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