IEEE1394
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オキナワサイクルダイアリーズ
---後編
Kは嵐が過ぎ去った後、すぐに寝てしまったが、僕はというとAM3時になろうと、
5時になろうと、眠ることは出来なかった。約1時間ごとに訪れる人の足音に
おびえながら、「もうこないでくれ…」と、朝が訪れるまでただただ祈り続けていた。

-AM06:00

結局それらの事件のあと、一睡も出来なかった僕は便器のそばで眠るKの肩を叩いた。
やはり、彼も人間だったのだ。よく眠れなかったのだろう、眠たそうに目をこする
Kをよそに、それまで僕らを照らしていたトイレの明かりが突如消えてしまった。
もうすぐ春が訪れるとはいえ、3月の朝はまだ薄暗い。気温も低く、動き出すまでには
いささか早い時間なので、僕は温い寝袋にもう一度体を滑り込ませる。
空が明るくなるまでの間、もう少しだけ眠ろうと眠気に身をまかせた。
僕もようやく安心したのだろうか、わずかな時間ではあったがようやく眠ることが出来た。
どのくらい時間が経っただろうか。人の足音に目を覚ました僕は、時計に目を向けた。

-AM 07:30

2時間も経過しないうちに、空はすっかり明るくなっていた。認めたくはないが、
慣れたのだろうか、トイレに向かってくる人の足音にもあまり動じず、その足音の主が
通り過ぎるのを、寝袋の中で静かに待っていた。

辺りが静寂に包まれる。いつもと変わらぬ朝だと、安堵の息をついたその時、
ノックの音が、朝の静寂を貫いた。
「まさか…また警察か…?」
昨日の悪夢がフラッシュバックのように鮮明に蘇る。すぐに身構える僕をよそに、Kは
相変わらず寝ている。羨ましいようで悔しい気もしたが、彼に見習い、僕も息を潜める。

「入ってますかぁ?」
70代くらいだろうか。老人の声が響いた。可哀想だが、仕方ない。寝袋を広げた
この部屋に招き入れたら、ショック死してしまう可能性が否定できず、僕は返事を
しなかった。返事をして、その場で待たれるのも癪だったので、質問に無言で答えた。
すると、ジャラジャラと、金属のこすれる音があたりに響いた。
どこかで聞いたことのある音だった。
そうだ、家の鍵を探し当てるときにこんな音がするな、と思ったと同時に全身の毛穴が
開いたような感覚を覚えた。

「まさかっ!!」
次の瞬間、寝室のドアに鍵を差し込む音が聞こえた。
おそらく公園の管理者であろうその老人が、朝の見回りにやってきたのだ。
ドアの鍵が回転し始め、すぐに止まった。どうやら鍵が違っていたらしい。
だがすぐに2本目の鍵を探す音が聞こえた。すぐさま眠っていた脳をたたき起こし、
集中して対策を考える。
だがそんな暇もなく、2本目の鍵は無常にもドアの鍵をゆっくりと回転させ始めた。

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